対位法
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2013年9月23日 (月) 23:25時点における版
和音は,同時に複数の音が鳴る縦の関係で,時間的な要素はないが,対位法は横の関係で,時間の経過に伴う音のからみあいである。
目次 |
1メロディの進行
- 順次進行
- 2度の音程で進行する。滑らかな感じ。
ドシドレミミレ OOO O O O O
- 跳躍進行
- 3度以上の音程で進行する。大きい変化でダイナミック。
ドソミソシレソ O O O O O O O
2メロディの並列進行
- 平進行
- 2つのメロディの音程の上下変化が同じ方向に進行し,全体的な動きが感じられる。
O (メイン)O O OO OO O (サ ブ)O O OO OO
- 反進行
- 2つのメロディが反対の方向に進行し,厚みやメリハリが感じられる。
O (メイン)O O OO OO OO (サ ブ)O O OO O
- 斜進行
- 1つのメロディが同じ音のままで、2つめのメロディが進行する。継続的な表現に向いてる。
(メイン)OOOOOOOOO O O O (サ ブ) O O O O O O
- 禁則
- 平進行での完全1度、完全5度、完全8度を「連続1度」「連続5度」「連続8度」または「平行1度」「平行5度」「平行8度」といい、音の響きの幅に欠けるため、避けることが多い。
ド ラ レ / / \ ド ド ソ レ レ ド / / \ ド ド ド 連続1度 連続5度 連続8度
- 平進行で2つのメロディが平行して5度、8度になった場合を「隠伏5度」「隠伏8度」といい,和声4メロディにおけるソプラノとバスの隠伏1度と隠伏8度は,避けることが多い。
シ ミ \ \ レ ソ ソ ド \ \ ド ド 隠伏5度 隠伏8度
対位法における定石
- 定旋律(メインメロディ)と対旋律(サブメロディ)は常に協和音であること
- 完全1度、完全5度、完全8度、長・短3度、長・短6度、長・短10度
- 定旋律は上側でも下側でもどちらでもよい
- 完全1度は、楽曲の始めと終わりにのみ用いる
- 完全4度は不協和音として扱い、用いない
- 定旋律と対旋律は10度以上離れてはいけない
- 対旋律は、なるべく順次進行を心掛け、跳躍進行はしない
- 対旋律は定旋律となるべく反進行をするようにし、平進行はしない
- 対旋律の同一音の連続は、3回まで繰り返してもよい
- 連続平行5度、連続平行8度は用いない
- 隠伏5度、隠伏8度は用いない
- 連続3度、連続6度は2回まで
- 3全音(増4度)の進行ははなるべくしない
- はじめの音は常に主音(ルート)で始める
- 終止は完全終止(Ⅴ-Ⅰ)で終わる
- 定旋律は2度下行して終わり、対旋律は上行して終わる